Jitz. LIFESTYLE

アートと柔術と、ライフハックと。

“禅”的ライフスタイルで取り戻す本当の生き方

の世界観に感銘を受けて、ライフスタイルとして実践を生活に取り入れていることは以前の記事でも書いた。今でこそマインドフルネスやミニマリズム、シンプルライフといったキーワードが隆盛をきわめ、ストレス社会を生きるビジネスパーソンを中心に注目を集めているが、これらの世界観もすべては禅(Zen Buddhizm)の教義に触発されインスパイアされたものだ。

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人それぞれに生き方があるように、その人その人にとっての「禅的」なニュアンスというものがある。ライフスタイルが生き方のデザインである以上、無理することなく日々の生活をより楽にするものでなければならないと思う。そういう意味でも俺なりの「禅」なるものをどう生活の中に取り入れるべきか、ここ10年くらい試行錯誤しているのだが、ようやく最近になってその成果が見えてきた。以前よりも直感や本能といったものが磨かれ、身体性も向上しているのだ。さらには精神的な健全性も担保できている。

 

そもそも禅とは何か。それこそ人それぞれに解釈が分かれるところで、さまざまな要素が存在し、その本質の捉え方によって実践の仕方も変わってくる。俺の場合は断捨離食禅内観という3つのキーワードを中心に据えている。これらを組み合わせることで、結果として「考えない」生活が過ごせるようになった。それはとりもなおさず迷わないということでもある。イメージの世界に囚われることなく、「今ここ」を全うし生きる。そうすることで情報社会の渦に飲み込まれることなく、物事のあるがままの姿が見えてくるようになる。

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こうした話を知人にしたとき、それはそれでノウハウだよなってことになって。十人十色の生き方でも、人によっては参考になる部分もあるのではないかということで簡単にまとめてみることにした。ただし、いつも言ってることではあるが額面どおりに受取るのではなく、取り入れられる部分だけを自分なりにアレンジしてみてほしい。そうすれば、きっとあんたも自分の中の変化に気づくようになるはずだ。それが自分を変えたい、人生を好転させたいと願う人にとって大切な第一歩になるはず。それではエッセンスをお伝えしていこう。

 

生活習慣を単純化する

これは生活習慣の断捨離だ。「やるべきこと」と「やらざるべきこと」に仕分けする。そして「やらざるべきこと」をばっさりとやめる。もっとも即効性が高いのは会社勤めの方であれば、仕事以外に何かライフワークに取り組むということ。そして仕事とライフワークに関わること以外は取り組まないようにする。

 

俺の場合は、まさに柔術がライフワークになっている。仕事し終わったら道場に行き、練習して家に帰ったらご飯を食べて寝る。これの繰り返し。要は目の前のことだけにフォーカスするわけだ。ただ無心に取り組む、そういう機会を現代人は失ってしまった。

 

仕事や家庭一筋に生きる、それもステキなことだろう。でも手段が1つしかないからこそ為すすべなく、様々な迷いが生じる。対照的に自己実現の手段を仕事以外に持つことで見えてくる世界がある。ときにはそれらが利益を生むことにも繋がる。

 

人生の目的がひとつでない以上、なるべく世界との接点は多面的に持ったほうがいい。かといって、どっちつかずにもなりがちなので仕事+αのライフワークが理想的なバランスだと思う。やるべきことを決める、これぞ究極のシンプルライフ。

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情報を捨てる

これも断捨離。モノを減らす、少なくするのはいいことだとみんな理解はしてるけど、なかなか出来ないこと。俺も少し前に2000冊近くの蔵書を持っていた。部屋ひとつを書庫にしていたのだが、ある時ふと考えた。これらの本を読み返すのにどれだけ時間が必要だろうって。冷静に考えると思わずゾッとした。溜め込んではいるものの、現実的に考えたら再び手に取るのは時間的にほぼ不可能だ。

 

不意に回転式ラックを新たに購入して、そこに納まる分だけ残して後はすべて売り払った。結果として頻繁に読み返したり参照したりしている古典ものだけが残った。この経験からモノを増やさないコツをつかんだ。大事なことは、まずはモノの置き場所を決める。そして、次にその場所に置く数を決める。新しく持っておきたいモノが出てきた場合は替わりに既存のストックを削るのだ。

 

時間に縛られる生き方はやめようと、腕時計もすべて売ってしまった。モノと一緒に自分自身の中にある執着も捨ててしまおう。「モノ」を手放すことで得られる「こと」に思いを馳せるのだ。不思議なことに、モノを減らすと本当に必要なものが見えてくるので結果として出費も減ることになる。

 

ここまでできたら、休日のデジタルデトックスも重要だ。今の時代、インフォメーションに触れずに生きることは不可能に近い。だからこそ必然性のない休日は徹底してデジタルデバイスには触れない。新聞や雑誌も捨ててしまおう。ちゃんと現実の世界に生きていることを実感しよう。

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食事を変える

食禅について。これが一番重要な気がしている。健全な精神は健全な肉体に宿る、とはよく言ったもので。人の身体は食べたもので出来ているのだ。自分の何かを変えたいなら、まず食べるものを変えてみよう。最近、妙に実感していることだ。そもそも現代人は得てして必要以上に食べすぎている。「朝食」というものを発明したのは、かの有名なトーマス・エジソンと米国の穀物メジャーだ。それまでの文明人は一~二食/日だった。

 

俺はもともと起きてすぐに食べれない体質なのだが、昼食さえも抜いた時の方が体調がいいと感じることさえあった。今は昔よりも活動量が増えたので昼食も意識的に摂るようにしているが、それでもうどんや蕎麦を一杯程度で必要以上に食べないようにしている。定食やランチセットだとあきらかに多い。その代わり、間食にドライフルーツを食べるようにする。口さみしいときにつまむとお腹が空く感覚がなくなる。

 

晩食は人並みに食べる。ベジタリアンではないが、できるだけ素材や調理法、バランスを気にするようにしている。なるべく新鮮な自然の食材を手数の少ない調理法で。そして食後に果物。基本的に甘い物は添加物の温床なので食べない。必要な糖分はすべてフルーツから摂る。これだけで体質はあっという間に変わる。質のよい食事をしていれば、食事は少量で済むということなのだ。

 

元喫煙者という立場からいえばタバコも絶対にやめたほうがいい。原理を説明することはできないが、タバコがネガティブな感情を発生させる源泉になっていたと思う。

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寝る前にあたたかいお茶を一杯

これは内観のお話。俺も以前はそうだったように、とくに近年、眠れない人が増えている。それは過度なストレスや鬱憤で妄想に支配され、あらゆることに苛立ち、不必要な出来事に思いを巡らせ、様々な思考が脳内で交錯して活性化し過ぎているからだ。

 

季節をとわず、温かいお茶は心身をリラックスさせてくれる。またエアコンなどの空調設備の発達で、現代人の体内時計は乱れに乱れきってしまった。そうした身体に季節感を取り戻すためにも季節折々のハーブティーを楽しむようにしている。そして、飲んでる間は何もしない。何も考えない。スマホも傍に置く。ただただ時間に身を委ねる。夜の静けさと純度の高いしっとりした空気を吸い込み、呼吸を整えるのだ。

 

ノンカフェインであることも重要だ。カフェインは神経を過敏にする性質があるので、就寝前は身体を完全にオーガニックな状態にして自分の内側と対話するのだ。本当にちょっとしたことではあるが、こうした僅かなゆとりの時間をもつことでスイッチを切り替えるようにするのも“禅”の修行のうちなのだ。

 

休日にガラッと環境を変えて、自分を内観する機会を持つことも大事だ。俺が週末に実践しているのは井穴刺絡なる東洋医学やアーユルヴェーダなのだが、どこかに出掛けるという行為はスイッチを替える重要なチャネルなのだ。無為の時間をつくる、これこそが内観。

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最後に

以上が、俺が考える禅的生活の重要なエッセンスになる。各要素についてはこれから各論を詳細に展開していきたいと思う。この他にも上級編としてお金の心配をしない生き方、坐禅の組み方などの実践メソッドもあるが、これらを説明するにも様々な与件が必要になってくるので追々書いていこう。

 

何かを変えるには必ずそのための行動がともなう必要があるわけで。まずはこれだったらできると思うことから始めて、そこで得られた“気づき”に真摯に耳を傾けてみよう。たぶんそこには今までとは違う心象風景がひろがっているはずだから。

 

禅と生きる ―生活につながる思想と知恵 20のレッスン

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無へ―禅・美・茶のこころ

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