Jitz. LIFESTYLE

アートと柔術と、ライフハックと。

手抜きくらいがちょうどいい

毎年のことではあるけれど、新たな年度の区切りというのがどうも苦手だ。改まったところで急に何かが出来るようになるわけではないし、願をかけたとしても一体どれだけの確率で報われる人間が存在するのだろうか。人生、苦もあれば楽もある。それらは常に紙一重で、楽ばかりが決して幸せな人生とはいえない。行雲流水。すべては摂理のままだ。浮かれることなく沈むこともなく、自然体が一番いい。

 

節目となる新年最初の投稿が今日15日という俺のスロー・スターターぶりも然ることながら、これまで勝手気儘に自分が書いてきたものを一度振り返ってみても良いかもしれぬ。遅まきながらにそう思って、これまでの投稿をひとつひとつ読み直してみた。改めて気づいたことは、自分的に他人に読んでもらいたいと思って書いた記事と実際に読まれている記事には若干の乖離があるということだ。

 

とはいえ何を読んでもらい、どう評価されるかというのは自分の筆力次第なので、まだまだ精進せねばならぬ余地があるということだろう。それというのも特段なにかの分野に絞るでもなく、トレンドに逆行してフリーテーマであらゆることを論じるということを高らかに宣言して始めたブログだ。過大な評価も望んでなければ耳障りのいい記事で不相応なアクセス増加を企図してるわけでもないので、多少の誤算も織り込んでいかねばならんのだろうな。一方で「写真鑑賞論」シリーズみたいな、それなりに力を込めて書いたものもよく参照されているので、こちらも嬉しい誤算ではあるんだけど。

 

ここ約1年の中で俺が最も強調したかったことは、サイト名が示すとおり物事を見つめる視点についてだ。ある普遍的な事象を一元的に捉え理解したつもりになることは簡単だけど、ひとたび違った目線に転じればそこには既知の領域では捉えることのできなかった新たな世界が見えてくる。物事の見方には色々あるんだ、ということだ。

 

端的に言ってしまうと俺にはこう見えている、ということをお伝えしているだけのことで、いつかの、どっかの記事で映画監督ジガ・ベルトフの言葉を引用したけど、そのまま「私は私が見える世界を皆に見せるための機械だ」ということを体現し続けていて、この姿勢はこの先も、これからも、ずっと変わらないし変えるつもりもない。ときにはいつもとは違うレンズに変えて見つめてみようよ、そーゆーことだ。

 

今回はそんな観点から俺自身が次世代を担う若者にとくに伝えたかった、2016年から2017年度における自己ベストとなる記事を5本紹介してみようと思う。「レンズの詩学」の入門編として最適な文章になっているはずだ。

 

 第5位:日常の<入力>と<出力>

昨年末の記事。リアルとデジタルの狭間に揺れる現代人の進化論ということをふと思い付いて、どーゆー振る舞いが現代的で、もっとも合理的なのかを考えてた。ライターやクリエイターなどの職種の方に参考になる要素があればと思って書いた。

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 第4位:生き方としてのクリエイティビティ

2016年の記事。これもビジネスパーソン向けに書いたもんなんだけど。デザインやらクリエイティブってゆーのは高度な戦略なんだってことを、生き方自体がクリエイティブだなって思う人たちをとおして語ってみた。

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 第3位:国際関係論で観るワールド・サッカー

かなり以前から、サッカー観戦に「地政学」の知見を持ち込めるのではないかと思っていた。なかなかこの2つを繋げることができなかったが、コンフェデ杯を見ていて一気に書き上げた。違った視点で観ることの楽しさを体現した記事。

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 第2位:ミネルヴァの梟の跳躍

基本的にめんどくさいのが苦手だから哲学なんかも嫌いな部類なのだが、数多いる思想家の中で例外的にシンパシーを強く感じる1人が中沢新一だ。それは彼が扱っているものが実践の中に見出されたものだからだろうな。

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 第1位:幸セノカタチ

昨年末の記事。何故に人によって「幸せ」の求め方、享受しようとする姿勢がこうまで違うのだろうかと、ほぼ毎日どっかの忘年会に呼ばれながら考えてたこと。酒が抜けてなかったのだろうか、非常にしんみりした文体から語られる現代社会の幸福論

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自分で書いた記事を自分で注釈入れながらランキングにするという、自画自賛で過剰にナルシスティックな試みのようにも思えてしまう。しかし、新年最初の投稿は肩肘張らずにこんな手抜き記事でやり過ごしてみるのもまた一興というもんだろう。

 

まー、でも好きな記事を好きなように読んでくれよ。2018年が近しい人たちに、これを読んでくれているあんたに、そしてまだ見ぬあんたにとっても良い年になりますよう。Adiós, amigo!

 

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※アーティストとして最も敬愛している写真家、川田喜久治©︎さんの作品。