Jitz. LIFESTYLE

アートと柔術と、ライフハックと。

人生論

愛しさとせつなさとくだらなさと ~ちびまる子ちゃんの同時代性とアナーキズム~

ここ1ヶ月の間にもいろんなことが起きてすでに風化しつつあるけど、さくらももこが亡くなったことを受けて初めて彼女のエッセイを読んでみた。とりわけ彼女のファンでもなく、彼女の著作が好きなわけでもなく、はたまた同世代でもない俺がなにゆえ突如として…

記録的大雨の後に、想ふこと

先日来からの大雨により、西日本を中心に甚大な被害が発生している。被災されたすべての方がたに心よりお見舞い申し上げます。 書きたいトピックは山積みなれど、どうしても筆をとる気になれなかった。こんなときに決まって思い浮かぶのが、ザ・イエロー・モ…

“禅”的ライフスタイルで取り戻す本当の生き方

禅の世界観に感銘を受けて、ライフスタイルとして実践を生活に取り入れていることは以前の記事でも書いた。今でこそマインドフルネスやミニマリズム、シンプルライフといったキーワードが隆盛をきわめ、ストレス社会を生きるビジネスパーソンを中心に注目を…

戦略考

おなじ1冊の本が、人生の転機でまったく違う読み方になるってことがある。それは多くの場合が“古典”といわれるもので、知識と経験の蓄積によって獲得した、ある種のフィルターをとおすことで、まるで立体かのように違った角度から読めてしまうのだ。 まさに…

戦略原論 ~戦略的なるものの正体~

世の中を支配する真理みたいな、絶対的な法則性が存在するんじゃないか- 20代の頃、おぼろげながらにそう考えてた。 その真理を構成する因子さえ理解してしまえば人生の勝者になったも同然、とばかりに盲信した俺は古今の戦史を紐解いて軍事研究に勤しむよ…

improvisation ~思考の導火線~

20世紀に知的パラダイムが生み出された現場の多くは、驚くべきか“講義”の場だった。精神分析学者ラカンは学生たちとの討論によって自らの思考を深化させていったことは「セミネール」と題された講義録を見ればあきらかだし、ハイデガーやベルクソン、ヘーゲ…

築地ワンダーランド ~選び抜く生き方~

マルクスによる資本論の冒頭は、次のような一節からはじまる。 資本主義的生産様式が支配している社会の富は『商品の巨大な集積』として現れ、個々の商品はその富の要素形態として現れる これだけ世の中に良い商品や他にない製品が溢れている現代。これ以上…

禅と武術の果て ~呼吸を巡る身体的考察~

禅仏教の思想は徹底してパンクだ。なんたって真理が「空(くう)」であるとするなら、その原理論に内在する「空」性は帰納的に証明することはできない。真理は知性的に「無い」のだ。まるで、公理可能な理論に矛盾性がなければ証明も反証もできない命題が存…

幸セノカタチ

年末の世間的なご多分に漏れず、喧騒の中をいろんな人たちと酒席を共にしてもらっている。様々な人の話を聞いてその人生を垣間見るにつけ、つくづく幸せのかたちって人それぞれだなって思う。子供が出来たやつ、まだ結婚してないやつ。趣味に生きる人、仕事…

日常の<入力>と<出力>

決まった周期、決まったペースで、まとまった文章量で、何年も飽くことなくブログ記事を生成し続けてる人ってすげえなって思う。マジで尊敬するよ。いや、厭味なんか無しにしてさ。だって、コンスタントに記事をアウトプットできるってことは。頭ん中のバー…

嗜好症者のジレンマ、ビエルサの見る夢

「彼の言葉の数々は私を恐懼させた。それは尊敬からくるものだと思うが…。正直、彼が行き着いているフットボールの境地を、私では計り知ることができなかった。」 「私たち(監督)はどれだけのトロフィーを獲得したかで評価される。どれだけサッカーに影響…

"かなしみ"から生まれた言葉のコレクター

先日、若松英輔さんという随筆家の講演を聴きに行った。若松さんはご自身の経験から新たな解釈による「死者論」を見出し、ライフワークである古今の文学批評に還元しておられる御仁で。その柔らかで透徹した明瞭な文体から静謐な思索を綴る人気エッセイスト…

ミネルヴァの梟の跳躍

なんの縁も所以も根拠さえ微塵もないのだけれど、それがとても重要で意味深なことだけは解る。みたいなこと、あんたにもないか?俺にとってのそれは所謂ネイティブ・アメリカン、つまり“インディアンの教え”といわれるやつだ。 筋金入りの唯物論者でファンダ…

誰かに心酔するってのは“覚悟”が必要だ

最近、刺激のある知的インプットが少なかったので本屋に寄ってみた。なんだか好奇心を掻き立てるような魅惑的なトピックの本があんまし刊行されてないんだよな… それにひきかえ国際情勢や外交もの、経済関連の解説書のたぐいは次から次へと新しいのが刊行さ…

追悼 ー小林麻央という生き方

昨日、ニュースで小林麻央さんの訃報を知った。 「強い女性だった」とか、「崇高な生き方だ」とか。そんな陳腐な哀れみや同情を、安っぽい言葉にして口にすることすら憚れる。 「生きている意味はきっと多分探すっていう言葉と同じ意味だ 生きている意味は …

私の履歴書②

それが沈む体を抱えて海に潜る理由か 映画「Ghost In The Shell:攻殻機動隊」より 誰かが言った。人生の悲劇はふたつしかない。ひとつは金のない悲劇。そしてもうひとつは金のある悲劇。 NHKドラマ「ハゲタカ」より 前回は1999〜2014年くらいまでの俺の辿っ…

私の履歴書①

世の中は金だ。金が悲劇を生む。 NHKドラマ「ハゲタカ」より 金で幸福が買えるわけではないというのは、この世の真実のひとつだ。もうひとつの真実は、貧乏だと人は不幸になる、ということだが。 橘玲「マネーロンダリング」P.222より 生きる術としての「ア…

生き方としてのクリエイティビティ

クリエイティブな生き方ってのが存在する。 2016年現在もいまだ現役のはずなんだけどさ、2005年に日本人として初めてのNHL契約選手となった福藤豊っていうアスリートがいる。NHLはカナダと米国にまたがる世界最高峰のプロアイスホッケー組織で、MLB、NBA、NF…

Border -境界線-

ただ他人よりも多く金を稼ぐことでしか働く意味を見出せず、あくせく走り続けてきた自らの人生に嫌気がさした時期があった。 見栄えのする高級スーツにネクタイ、聴こえのいい横文字の職業と肩書き。 このまま走り続けたところで一体何が残るというのだろう…