Jitz. LIFESTYLE

アートと柔術と、ライフハックと。

クロン・グレイシーにみる“武術”と“芸術”の関係

伝説の格闘家ヒクソン・グレイシーの息子、クロン・グレイシーが2月18日(月・現地時間)にUFCで鮮烈なデビューを飾った。試合時間たった2分06秒での一本勝ち。グレイシー柔術の基本に忠実なテイクダウンからバックテイク、そして伝家の宝刀たるチョークスリ…

自分だけの“龍”をまとい、そして武装せよ

「龍を見たことがあるんだ」。刺絡を施術してもらっている鍼灸院の医院長が突然云った。この医院長、当ブログにも度々登場してくるスピリチュアルなツワモノで、いつも興味深い話を聞かせてくれるのだ。その龍が写真に写っているということで、件の写真を見…

読書好きによる読書家のための、そそる必読書リスト

ある程度の本を読み込んでいる、ちょっと“通”な読書人にとって次に何を読むべきかというのは常に付き纏う問題だ。それなりの知識と教養を持っているだけに、このテーマに対してはここらへんの本だなという方向感覚は身についているけど、問題は今の自分に必…

魂と覚悟の写真家論 ~アーティストを志す者たちへ~

写真鑑賞論と題して写真の見方、楽しみ方を論じたり、有名写真家によるInstagramアカウントを紹介した記事を書いたので、それなりに写真好きな御仁も拙ブログに流入してこられているようだ。ただ哀しい哉、おそらく未だ多くの方がアートや芸術というものを取…

柔術で「強く」なりたいの?柔術が「巧く」なりたいの?どっち?

「いやぁ、強いですね」。「ガードがちゃんとできれば、もっと強くなりますよ」。 道場でよく聞かれる、こんな会話に当初から違和感があった。ん、強く?俺は「強く」なるために柔術をやっている…のか。否、俺は柔術が「巧く」なりたいのだ。もっと云うと、…

音楽の喪失は何を意味するのか ~映画『ノーザン・ソウル』~

映画『ノーザン・ソウル』を観た。何それ?、と思ったあんたが正解。『ファースト・マン』でも『THE GUILTY/ギルティ』でもなく、『ノーザン・ソウル』だ! 『ノーザン・ソウル』予告編 単館系のカルト作品で日本初公開でありながら、数少ない上映館もわずか…

心と身体が浄化する禅の食事法 ~グレイシーダイエットRemix~

ここ十年のあいだに自分自身の境遇には驚くほど大きな変化があった。企業人としての成功、そして起業、精神疾患、経済社会からの逃避、運命的な出会い、経済人としての再起、柔術との邂逅…。波乱万丈と云ってしまえば些か陶酔的だが、目まぐるしく変わる環境…

成功者たちの資本論 ~金庫番が明かす大富豪の知られざる生態~

野暮ったい個人的な話で恐縮だが、俺はプライベートバンカーという仕事柄、いわゆる成功者といわれる人たちを顧客に持ち、ずっとお金というものと向き合い、様々なニーズに対応した金融サービスを提供している。資金調達をアレンジしたり、株式や為替による…

ブラジリアン柔術の不都合な真実

こんなことを書いてしまうと不快に思う御仁もおられようし、おそらくアンチな輩を余計に増やすことにもなろう。しかし、今からここに記すことは、あくまで俺自身がヘンリー・エイキンス師からオンライン*1 で学んだことや、グレイシー・ユニバーシティの柔術…

ブラジリアン柔術に効く『孫子の兵法』⑤

久かたぶりの、ブラジリアン柔術に効く『孫子の兵法』シリーズ。どうもシリーズものについてはいつでも書けると思うと、筆が遠ざかってしまうものだ。今回は13篇中8篇目にあたる九変篇だ。もはや云うまでもなく、読み下し文に原文、俺の超訳と解説を懇切丁寧…

あんたが撮った写真を見せてくれ!

一方的に、書きたいことを好きなように書きなぐってきた当ブログ。にも関わらず、酔狂と思しき御仁たちによって御贔屓客が形成されつつあるようだ。欠かさずチェックしてくれてるあんたも、ほんと物好きだねぇ。そんな有難い閲覧が、小生にとって少なからず…

混迷の時代に「術」を求めて

Hey Guys!新年、楽しんでますか?昨年と同様に、ゆるりと年始を過ごしてのブログ事始め。俺はいわゆる前厄の御年とも相成り、年始早々にその災禍と思しき難を嫌というほど被ったことで、入念に邪気と穢れを祓うべく名だたる霊場を巡礼したりした。 そういっ…

ありがとう、2018年

悲しみよ、こんにちは。武器よ、さらば。いやな気分よ、さようなら。 平成最後の大晦日、新年までの数時間。フロイド・メイウェザーvs那須川天心までの僅かな、ぽっかりと空いた時間。大好きだったラジオ番組『菊地成孔の粋な夜電波』も今年かぎりで終わりを…

ブラジリアン柔術が上達する(かもしれない)読書

他所様のブログなんかを拝見してると、揃いも揃って「今年読んだベスト○○冊」みたいな記事が多くって、今どきの世間の人にそれだけ読書需要があるとも思えないんだけど、なんか乗っかりたい自分がいたりもする。俺自身がわりと読書家といえる人種なのだが、…

◯◯に修行は必要か? ~ホリエモン的なものへの回答~

『堀江貴文VS.鮨職人』という新刊を読んだ。特段、ホリエモンという人間に興味はない。何故に世間では信奉者といえるほどこの人の言動をありがたがり、持ち上げる類の人たちがいるのかさえ理解できない。 ただ、ドラスティックなまでに偏重した欧米的な合理…

人生は、運よりも実力よりも「自己陶酔できる力」で決まっている

社会現象となった『進撃の巨人』作者の諫山創が、テレビで興味深いことを云っていたのを思い出した。曰く、 「(進撃の巨人は)ある結末に向かって進んでいく物語なんで、今は早く終わらせた方が。作品のためにも、全体の作品の質のためにも。できるだけ早く…

ヘンリー・エイキンスから読み解く、インビジブル柔術【解明篇】

シーザーを理解するためにシーザーである必要はない -マックス・ウェーバー 『理解社会学のカテゴリー』より (映画『イノセンス』から引用) 20世紀を代表する知の巨人マックス・ウェーバーが物事の理解には、行為自体を解釈する現実的理解と、行為の意味…

ヘンリー・エイキンスから読み解く、インビジブル柔術【入門篇】

ヒクソン・グレイシーという男に興味があった。柔術をはじめるなら、少しでもヒクソンに近づきたい。そう考えてもいた。結果的にエリオの系統ではなく、カーロスの本流であるグレイシーバッハに入門したが、今もライフワークの一環として彼の流儀を研究し続…

半径5キロメートルの聖地巡礼

武術をやっていると何か別の力に突き動かされていると感じる時がある。それはあたかも経験したことのない技を、まるで知っていたかのように繰り出すことができたり、自然に理に適った動きが実践されていたり。俺の場合やればやるほどに、何か“見えない力”が…

光と影 : タイ・プーケット見聞記

先週からシンガポールを経由してタイ、プーケットへ。タイは今、深刻な不況に見舞われていて、“微笑みの国”といわれながら市井の人々の表情はけっして明るくはない。そんな中、欧米人に人気のリゾート地として独自の地歩を獲得したプーケット島は、外貨獲得…

クローズドガード進化論 ~ブラジリアン柔術の魂を蘇らせよ~

みんな大好き解析動画を索きながら、柔術の技術解説と考察を試みようと思う。 先日、米国のコンテンツ販売サイトBJJ Fanaticsで衝撃的な記事を目にした。「クローズドガード、死にゆく技法」と題されたこの記事に書かれていたのは、近年、クローズドガードを…

想像力の時代 ~ブログ3年目を迎えるにあたって~

このブログも足掛け2年(半年ほどの中抜けがある)が過ぎ、3年目に突入する。よくもまあ、三日坊主な俺がここまでコンスタントに書き続けてるよなって印象だ。年末年始を前にして早くも総括かよってとこはあるのだが、ひとつの節目なのは確かな話で。執筆者…

張り詰めていた糸が切れた時に読む本 10冊

今週は妙に神経がざわつく。とくに理由があるわけではない。季節の変わり目なんかに不意に俺を襲うある種の違和感。突然に訪れ、いつの間にか去ってしまう妙な感覚。 目にするすべての情報が網膜に埋め込まれたフィルタをすり抜けて、とめどなく脳内に侵入し…

ブラジリアン柔術に効く『孫子の兵法』④

ブラジリアン柔術で使う「孫子の兵法」、ようやく13篇中7篇目にあたる軍争篇にさしかかった。これ以前の篇はわりと概念的で抽象的な内容だったのが、ここからはうってかわって実利的なノウハウ集になっている。しかし、さすがは孫子。たんなる教訓にとどまら…

写真家よ、カメラを捨てろ

録り溜めていたNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』を見た。いわゆる企業人や経済人のドキュメンタリーには興味がないのだが、この回はなんと左官職人の久住有生ではないか! www.nhk.or.jp もう10年以上も前にこの人が携わった建築を見たことがあって、深…

いらないものが多すぎる

ライフサイクルというものがある。人生もいよいよピークを過ぎ、折り返し地点に差し掛かって思うのは、いろんなものが削がれていく・失うことへの諦観だ。それは決して悪いことなどではなく、むしろ人生の虚飾を剥いでより本質へと向かうかの如きなり。ライ…

“動き”が理に適うとき ~右脳型柔術家と左脳型柔術家の発見~

このほど、ちょっとした不思議な体験をした。ブラジリアン柔術にはボトム(ガードポジション)からトップへと形勢を逆転させる“スイープ”という技が存在する。一口に「スイープ」といってもポジションによっていくつもの種類とバリエーションがあるのだが、…

誰にも教えたくない、至高の焼き鳥屋:関西編

他人には教えたくない店というのが、人それぞれにあると思う。何を隠そう、無類の“焼き鳥”マニアである俺にとってそれは当然のように「焼き鳥屋」だ。マニアと自称するくらいだから、名店と噂されるところは軒並み足を踏み入れてきた。とくに本拠にしている…

愛しさとせつなさとくだらなさと ~ちびまる子ちゃんの同時代性とアナーキズム~

ここ1ヶ月の間にもいろんなことが起きてすでに風化しつつあるけど、さくらももこが亡くなったことを受けて初めて彼女のエッセイを読んでみた。とりわけ彼女のファンでもなく、彼女の著作が好きなわけでもなく、はたまた同世代でもない俺がなにゆえ突如として…

『グレイシー柔術』を理解するための本10冊+α

ブラジリアン柔術をより深く、より精緻に理解するためには、その源流であるグレイシー柔術の研究や探求を欠かすことができない。しかし意外にも、グレイシー柔術を知るための手がかりとなる文献は決して多くはないのが現実だ。 そこで今回は俺がグレイシー柔…