Jitz. LIFESTYLE

アートと柔術と、ライフハックと。

写真集『In the Shadow of the Pyramids』/Laura El Tantawy

写真集の愛好家には必ずといっていいほど直面する命題が存在する。それは、写真家自身のこだわりの結晶である写真集は単体の一冊でもそれなりの重量と質量であることがほとんどなのだが、好みのビジュアルのものを収集していく結果、とてつもない物理スペー…

一流写真家のInstagramでわかるアートの見方

写真の媒体論について、ちょうど違う記事で取り上げている最中なのだが今回はその番外編。今や写真を鑑賞することのできる媒体は展示や写真集など場所や物質の制限を超えた。それこそ、スマホやパソコンなどのデジタルデバイスによってネット上にアップロー…

グレイシー柔術考 ~セルフディフェンスの美学~

本稿は連載2回目の記事ゆえ、ここに不時着された御仁は1回目の記事からお読みになられよ。 ↓ www.sandinista.xyz グレイシー柔術の真の姿に迫るためにその成り立ちを検証しつつ、大胆な仮説を代入することで欠落部分を埋めながら軌跡を辿ってみよう。なにせ…

グレイシー・ジャーニー ~未知なるグレイシー柔術の世界~

現在、ブラジリアン柔術として普及している競技柔術は本当にグレイシー柔術の延長線上にあるものなのだろうか?ふと、そんな疑問にかられることがある。もちろんグレイシー一族の闘いが今の総合格闘技の文脈をまったく新たなものに書き換え、それが引き金と…

「批評眼」を養う読書7冊

人が自分自身を語るとき、おのずと付いてまわるのが経歴や肩書きという副次情報だ。どのようなお仕事されているんですか?ご専門は何なのですか?もはやこのメタデータ抜きにして、初対面の人間とコミュニケーションを交わすことなどできやしない。ところが…

反骨精神の文学性

どんな人間にも自分にとってのロールモデルみたいな、スターのような存在の人ってのがいるもんだ。俺にとってのそれは、ブランキー・ジェット・シティの浅井健一やミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケといったロック黄金期に燦然と光輝いたカウン…

【お知らせ】ブログタイトル、変えた

前回の投稿の末尾で宣言したとおり、ブログタイトルを変えた。なんてことのない理由だけど…前のは飽きた。これが一番でかい。まあ、なていうか。なかば、サブカル難民みたいな生き方してきてるからさ。この所在ない感じが、俺らしいっちゃあ俺らしい。 確固…

写真鑑賞論⑤ ~写真は語り、そして踊る~

久しぶりに写真鑑賞論の続きを書こう。今回から写真を鑑賞する上での媒体論に入っていく。まず言っておきたいことは、俺自身が写真集という媒体にとことん魅せられた人間だから、その他の鑑賞法についてどこまで語れるかわからんし、基本的な知識が欠如して…

駆け抜ける、二発の弾丸

過去に見た映画の中でもっとも印象的なオープニングだったのが、アンドリュー・ニコル監督作品『ロード・オブ・ウォー』だった。実在する武器商人の半生を描いた映画なんだが、その冒頭、製造されてから着弾するまでの“銃弾”の視点で兵器の一生を映像化して…

戦略考

おなじ1冊の本が、人生の転機でまったく違う読み方になるってことがある。それは多くの場合が“古典”といわれるもので、知識と経験の蓄積によって獲得した、ある種のフィルターをとおすことで、まるで立体かのように違った角度から読めてしまうのだ。 まさに…