レンズの詩学

The Art Of Surviving Life , and Wisdom

写真鑑賞論④ ~レンズが見つめる先~

そもそものアートとしての写真の定義から始めて(第1回)、写真芸術の読み解きの例示(第2回)、そして写真編集(第3回)について言及してきた写真鑑賞論の4回目。今回は表現形式としてのジャンルについて論を進めてみたいと思う。前回の写真編集も同様だが…

日常の<入力>と<出力>

決まった周期、決まったペースで、まとまった文章量で、何年も飽くことなくブログ記事を生成し続けてる人ってすげえなって思う。マジで尊敬するよ。いや、厭味なんか無しにしてさ。だって、コンスタントに記事をアウトプットできるってことは。頭ん中のバー…

美食を巡る「職人」と「アーティスト」

いつからだろうか、驚くほど「食」に対する妥協を許さぬようになった。老後は自分で飲食店をやってみてえなと。そんな世間的にとてもありがちで、淡く浅はかな夢を抱くほど料理を食すことと提供することが好きになった。ちょっとでも気になる料理の噂を聞き…

グレイシーの系譜 ~柔術の源流を求めて~

年初から半年以上にわたり続けたクラヴマガをこのほど辞めた。理由は並行して新たに始めたブラジリアン柔術の奥深さにすっかり魅了され、本格的に専念するためだ。もともとクラヴマガを補完するために始めたブラジリアン柔術だったが、どうも身体操作的にも…

いわた書店『一万円選書』の意味と、その可能性

先月末、いわた書店の「一万円選書」に当選したとの報を家人から受ける。えっ、マジかよ! 北海道は砂川市に実在する小さな書店に全国から注文が殺到、年に数回の抽選方式で当選した顧客にだけ店主が個別に厳選した1万円分の本を届けるというサービス。以前…

写真集『EUROMAIDAN』/Vladislav Krasnoshek and Sergiy Lebedynskyy

なるべく政治的な思想や意見は公な場で公言するつもりはないんだけど。思ったことはなるべく自身の心の裡に抱いたまま忖度する、そんなことを美徳とする日本人という民族に民主政治は可能なのだろうか。今回の衆院選の結果を総括する報道を見つつ、そんなこ…

嗜好症者のジレンマ、ビエルサの見る夢

「彼の言葉の数々は私を恐懼させた。それは尊敬からくるものだと思うが…。正直、彼が行き着いているフットボールの境地を、私では計り知ることができなかった。」 「私たち(監督)はどれだけのトロフィーを獲得したかで評価される。どれだけサッカーに影響…

写真集『After the Firebird』/Ekaterina Vasilyeva

久々に写真集を買ってしまったぜよ…。勝手に「“所有”の解体」と題して物欲のおもむくまま熱心に買い集め、モノを貯め込むことをやめたのだが。いやあ、やっぱり魅惑的な視覚体験への誘いに抗うことはできず。そもそもが、いわゆる「ダミーブック」といわれる…

"かなしみ"から生まれた言葉のコレクター

先日、若松英輔さんという随筆家の講演を聴きに行った。若松さんはご自身の経験から新たな解釈による「死者論」を見出し、ライフワークである古今の文学批評に還元しておられる御仁で。その柔らかで透徹した明瞭な文体から静謐な思索を綴る人気エッセイスト…

ミネルヴァの梟の跳躍

なんの縁も所以も根拠さえ微塵もないのだけれど、それがとても重要で意味深なことだけは解る。みたいなこと、あんたにもないか?俺にとってのそれは所謂ネイティブ・アメリカン、つまり“インディアンの教え”といわれるやつだ。 筋金入りの唯物論者でファンダ…