Jitz. LIFESTYLE

アートと柔術と、ライフハックと。

グレイシー柔術考 ~セルフディフェンスの美学~

この記事に不時着された御仁は、まず前回からお読みになられよ。 www.sandinista.xyz グレイシー柔術の真の姿に迫るためにその成り立ちを検証しつつ、大胆な仮説を代入することで欠落部分を埋めながら軌跡を辿ってみよう。なにせグレイシー柔術だけではなく…

グレイシー・ジャーニー ~未知なるグレイシー柔術の世界~

現在、ブラジリアン柔術として普及している競技柔術は本当にグレイシー柔術の延長線上にあるものなのだろうか?ふと、そんな疑問にかられることがある。もちろんグレイシー一族の闘いが今の総合格闘技の文脈をまったく新たなものに書き換え、それが引き金と…

「批評眼」を養う読書7冊

人が自分自身を語るとき、おのずと付いてまわるのが経歴や肩書きという副次情報だ。どのようなお仕事されているんですか?ご専門は何なのですか?もはやこのメタデータ抜きにして、初対面の人間とコミュニケーションを交わすことなどできやしない。ところが…

反骨精神の文学性

どんな人間にも自分にとってのロールモデルみたいな、スターのような存在の人ってのがいるもんだ。俺にとってのそれは、ブランキー・ジェット・シティの浅井健一やミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケといったロック黄金期に燦然と光輝いたカウン…

【お知らせ】ブログタイトル、変えた

前回の投稿の末尾で宣言したとおり、ブログタイトルを変えた。なんてことのない理由だけど…前のは飽きた。これが一番でかい。まあ、なていうか。なかば、サブカル難民みたいな生き方してきてるからさ。この所在ない感じが、俺らしいっちゃあ俺らしい。 確固…

写真鑑賞論⑤ ~写真は語り、そして踊る~

久しぶりに写真鑑賞論の続きを書こう。今回から写真を鑑賞する上での媒体論に入っていく。まず言っておきたいことは、俺自身が写真集という媒体にとことん魅せられた人間だから、その他の鑑賞法についてどこまで語れるかわからんし、基本的な知識が欠如して…

擬人化された二発の弾丸

過去に見た映画の中でもっとも印象的なオープニングだったのが、アンドリュー・ニコル監督作品『ロード・オブ・ウォー』だった。実在する武器商人の半生を描いた映画なんだが、その冒頭、製造されてから着弾するまでの“銃弾”の視点で兵器の一生を映像化して…

戦略考

おなじ1冊の本が、人生の転機でまったく違う読み方になるってことがある。それは多くの場合が“古典”といわれるもので、知識と経験の蓄積によって獲得した、ある種のフィルターをとおすことで、まるで立体かのように違った角度から読めてしまうのだ。 まさに…

戦略原論 ~戦略的なるものの正体~

世の中を支配する真理みたいな、絶対的な法則性が存在するんじゃないか- 20代の頃、おぼろげながらにそう考えてた。 その真理を構成する因子さえ理解してしまえば人生の勝者になったも同然、とばかりに盲信した俺は古今の戦史を紐解いて軍事研究に勤しむよ…

improvisation ~思考の導火線~

20世紀に知的パラダイムが生み出された現場の多くは、驚くべきか“講義”の場だった。精神分析学者ラカンは学生たちとの討論によって自らの思考を深化させていったことは「セミネール」と題された講義録を見ればあきらかだし、ハイデガーやベルクソン、ヘーゲ…